おかげさまで5回目の写真展も無事に終えることができました。最終日から早1週間が経とうとしていますが、もはや遠い過去の日のことのように感じます。
思い返せば、遠藤さんと私(中村)の二人で「針穴魂」というユニットを立ち上げたのは、2006年の秋のことでした。そこから1年の準備を経て、2007年9月に初めての写真展を開きました。以来、毎年ほぼ同じ時期に四谷三丁目のルーニィ247フォトグラフィーで写真展を催してきました。「変わり種」であるピンホール写真に理解と愛情をもっているこのギャラリー(篠原俊之さん・杉守加奈子さん)と出会えたのは幸せなことでした。
毎年、秋から年末にかけてテーマを決め、それにしたがって写真を撮りためました。内容だけではなく、写真のフォーマットなどもきちんと統一しました。その場限りのやっつけ仕事にならぬよう、さらに私たち自身のスキルを上げるため、自らに課した「宿題」でありました。こうすることで、針穴写真を撮るという行為に極めて自覚的な問題意識を持つことができたと思っています。
基本的に二人が核となり、テーマによってゲストをお迎えするという形で企画していました。5回の写真展のうち、第1回めは大手久美さん、第4回目は大場典子さんに参加していただきました。二人だけでは作れない世界を見せていただいたと思っています。欲を言えば、もっと大勢の針穴写真家の方々とコラボレーションできればよかったと、ここは反省しております。また東京以外の地でも写真展を開こうという考えもありましたが、これも積み残した課題です。
このブログの最初のエントリーに「『針穴魂』はピンホール写真を愛する者で結成したユニットです。2007年から5年間限定で活動します」と書いたとおり、ひとまず今回の写真展で「はりたま」の活動は休止いたします。もちろん遠藤さんも私も針穴写真は撮り続けますので、いつの日か、スケールアップした形で甦ったはりたまをお見せすることがあると思います。その日の来ることを信じて、ひとまず「針穴魂」ファーストシーズンの幕を下ろすことにいたします。
これまでさまざまな形で応援してくださったすべての方々に、あらためて心より感謝いたします。5年間、どうもありがとうございました。